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当センターは2002年4月1日に開設しました。reproduction(リプロダクション)には再生産、複製、生殖などの意味があります。夫婦が次世代のことを考えて、ヒトの営みという大きな視点の中で努力して子供をもうけるという想いをこめてこのような名称にしました。
当センターは、我が国で2例目の体外受精・胚移植(IVF-ET)による妊娠・分娩に成功し、さらに本邦初の凍結受精卵による妊娠・分娩に成功したことや、早くから男性不妊症に着目して治療してきたことなど、不妊症治療や生殖補助医療の分野には多くの実績があります。
従来、不妊診療は女性外来と男性外来で別々に行われていましたが、女性外来と男性外来がチームを組み同じセンターで診療を行っています。夫婦の情報を共有しつつ治療できるメリットは大きく、状況に応じた適切な治療をスムーズに行うことができます。
さらに、妊娠成立後も、ご希望により、継続して当センターの産科で分娩まで診察することができます。また、例えば、婦人科、泌尿器科などの疾患がある場合でも、各科と連携して治療することができます。このように総合病院のリプロダクションセンターであることには大きな利点があります。